教育環境について真面目な話。

限られた世界でしかありませんが、一応約10年教育という物に携わって現場を見て、働いて、コミュニケーションを取った上で自分が思う事、考えた事を自分の為にもまとめていきたいと思います。
個人の見解ですし、家庭の方針等もあると思うので鵜呑みなさらぬようお願いします。
ただ、個人名や企業名も勿論出しませんし(訴えられたら嫌だし、契約上業務で知り得た情報を社外に漏らすな。の範疇と言われたらめんどくさい…。なので、詮索はしないで下さい)誰に見られても大丈夫な話しか書けません。
内部事情とかそういうのは期待しないで下さい。学校名も塾名も出しません。
ココの学校大好き!とか、ここはちょっとなぁ…なんて所もあるけど…。

  1. 今の時代の中学受験
  2. 塾や家庭教師という選択肢
  3. 教育に正解は無い
  4. 十人十色、親も子も幸せになろう
  5. 褒めの見極めが大事
  6. 最後に

今の時代の中学受験

私の時代にも中学受験はありました。小学生の頃は「みんな大好きな友達全員、同じ中学校に行き、今までと変わらないで遊ぶんだろうな。xx小学校の人たちも増えるから仲良く出来るかな。」と、漠然と思っていた。
けど、仲良かった友達は受験でバラバラの中学。私は市立。ちょっと寂しかった。そして張り合う相手が減って、学業(というか得意な教科だけですが)つまらなくなった。という記憶があります。(たまに電話で連絡取って遊んだり、高校時代にアレソレあったり、成人式でアレコレあったけど別の話)

今の時代の中学受験、主に首都圏・都市部ではどうなっているか。
この状況がもっと如実に出ているというのが現状です。(2009~2020しか見てませんが…)
勉強が出来る子(やる気のある子)は基本的に私立を受験して、学力的な「上澄み」の部分は居なくなってしまうのです。結果、そこそこ偏差値でも「市立では上澄み」になり得てしまう訳ですね。
学業を教える側としては「クラスの半分以上の子が理解しついて来れる授業で引っ張って行く。」「クラス内でわからない子が居なくなる事を頑張る。」「カリキュラムを考えればココまで抑えたいから…無理にでも やった を作り出す」などなど…と言っても色んな方針をお持ちの方も居るので一概に言えません。
ただ、理解出来る子が少なくなればなるほど、噛み砕いて説明、別の例え話を用いる等、時間がかかってしまうのですよね。そうだとしても時間が無限にあれば良いんですけど。夢から覚めて下さい。時間は有限です。

ここまで回りくどく書いてしまいましたが、簡潔に言うのであれば理解度が良い子が多ければ多いほど進みが早い。発展的な考え方をさせられる時間が多く取れる。論理的な話の積み重ねや、過去にxx中でこういう面白い問題が~(これは塾でしかないでしょうが…)と、生徒たちに考えさせる事が悩ませる事が出来るんですよね。

学業を教える側としても、カリキュラムに”ある程度は”沿って教えないと、クレームにも繋がります。とてもリスクの高い行動になるんです。これは学校でも進学塾でも家庭教師でも同じだと思います。(個人営業の物は除く)
教える側も仕事なので、責任がありますので…。わかっていただきたい所ですね。(勿論説明してもわかっていただけないお客様も居ましたが)

中学受験をし、受験という経験を得る(合否関係なく)
中学受験をし、ある程度学力や経済力でふるいにかかった学友を得る。(普段はこんなストレートな言い方しませんよ…?)
まぁ後は校風によっては縦社会によって学ぶ所(先輩後輩の意)や、教師側が面倒見が良い(漠然としてアレですが)学校もありますね。

塾や家庭教師という選択肢

それがお子さんにとって良い環境と成り得るかどうかは運次第。
遊びたいのに…未来という漠然とした物より「今楽しめば良い、どうせ未来はなるようになるでしょ?何もせず中学生になれるんだから」という子も勿論居ます。というかそういう子の方が多いです。

こういう子は先生やご家庭で頑張ってお子さんを「説得」するしかありません。

ご家庭によっては
「有名大学を卒業させて、学歴に負い目を感じずに社会に出したい」
「勉強を嫌っていた当時の私(親)が今になっては後悔し続けてる。だからこそ勉強させたい」
「将来どんな職業にも成れる可能性を持たせてあげたいから、とりあえずイイトコに行かせたい」
などなどあると思います。最終目標だけ言っても子供はなびきません。
中学受験合格すると後が楽だけど、今これだけ頑張らないと…という小目標が必要です。
お子さんにとっては「机に向かって座る」すら小目標になる子も居るはずです。
「机に向かって座る」が出来たのであれば「1問でも良いから解こう。解いたら遊んでも良いから」くらいのノリで慣らしていく事も必要です。
車でも停車時から最高速のギア入れてアクセル踏んでもダメですよね。一つ一つ出来る事からこなしていく。大人にとっての「当たり前」は、子供にとって「たいへん」な事が多いので。こんなの当たり前でしょ?!と怒鳴りつけるお父様お母様、色んな場所で見受けられますが、当たり前がわからないからしている事もあるので其処は冷静に…

そして勘違いしちゃダメなのが…
中学受験というのは、ゴールでありスタート地点です。
頑張って自分という土台を作り、中学校生活をスタートするための土台。
それを自分で積み上げていく。時には親の手伝いも必要となります。
ただ、親子だけでは難しい。専業主婦となり家庭教師母!父!みたいな状況でも作れるのならまた少し違うかも知れませんが、餅は餅屋。プロフェッショナルに任せると良いです。

アドバイスしたり、我が子の性格に向いているところは?じゃあそこに向けてどうすれば…?という悩み相談に乗ってくれるのが進学塾であったり家庭教師であったり。という感じ。
流石に3年もすればこういう子の行動原理は~…とか、少ない保護者の情報から性格を言い当てる。なんていうのは結構出来たりします。エスパーですか?って言われた事ありましたね。HAHAHA。

しかしそれで100%で最高の環境を得て、最高の我が子になると思ったら大間違い。
ソシャゲのガチャと同じです。
☆1~☆5までのレアリティで最高レアの☆5我が子を当てる確率を上げるだけ。
もしくは☆1排除して、☆2~☆5までにしました!みたいな感じですね。

1年から6年まで通ったのに志望校に合格しなかった。なんてクレームのお電話もありましたが、我々はお子さんに声掛けしたり、志望校アドバイスもしたのに受け入れなかったご家庭も…なんて事にもなる。
転塾して上手く行った子とかも居たので、本当に難しい話です。
教育に正解は無い。

教育に正解は無い

え、じゃあどうするの失敗するの?一度きりの我が子の人生で??
仕方がないです。人生トライ&エラーです。ただここで正解!を求める訳ではなく、ベターやベストを探し出すための失敗が大事。これは子も親も両方です。

実例をあげるとすると…
失敗する事を恐れるお子さんというのは「解答丸写し」に手を染めます。
「解答丸写し」への親からの対策として「解答を親が管理」。
その結果「子は学業を嫌う、問題に取り組む事すら恐怖」。

そういうパターンが良く見受けられます。

この場合はどうすれば?そもそも根幹に原因があります。
何故失敗する事を我が子は恐れるのか。考えてみましょう。

・×が付くだけで友達との差が悔しいタイプ
負けん気が強くて大変よろしいです。寧ろ悔しがって泣いて見せろ!
それだけ悔しいなら次はどうする!周りに差をつけて勝てば良い!
勝ったら褒めてあげてください。ご褒美もあると良いですね。
…あまり多くありませんが、今の時代にも稀に居ます。伸ばしやすい。

・×が付くとお父さんお母さんに怒られるから…タイプ
最多です。殺される…帰りたくない…と震える子すら居たりします。
×がついてもお父さんお母さんは怒らないであげて下さい。次、頑張れば良い。
ただ、頑張れば良いと声掛けた後、次の機会でも×が多ければ、×を減らすために何を努力したか、聞いていきましょう。努力の仕方、努力をする場所がトンチンカンな事って、結構あります。そこを正していくと勉強の楽しさを理解してくれる事も多いです。

・×が付くと先生に怒られる…タイプ
私自身がそういうタイプではないので(×が付くのは当たり前と思っている。)何とも言い難いですね…。ただ、お子さんがお父さんお母さんに向かって「お父さんお母さんが×が付くと怒るから!」と言えないので、苦し紛れに嘘をつき、先生のせいにする。なんて事はありました。
自分の子が嘘つかない・自分の子の嘘は親なら気付ける。なんて幻想は捨てて欲しいですね…昔よりも今の時代、様々なメディアに目を通しやすい環境があります。色んな方法で言葉や技術なんてものは知らないうちに吸収している子も居ますよ。(勿論すべての子がそう。という話をしている訳ではないです。)

親の言葉一つ(叱り方や対策)で子供が更に歪んでしまう。なんて事は多いです。
自分の幼少期やその時の友達の親に対する愚痴…なんてのを思い出すと、色々見えてくる事もあると思います。だからといって、これが「我が子に一番とって一番いい!」と決めつけてしまうのも良くないんですよね。その場合はちゃんと話し合う。理由原因を洗い出していく。けど強情な子は「親には理由を恥ずかしがって言えない」とか「先生には恥ずかしがって理由を言えない」等もあるので、頼れる第三者にお任せしちゃうのも手です。

実際に私は変な話ですが、ダブルスパイみたいな事よくしていましたね。
「お母さんには絶対言わないから~」と言って、中学受験についてや、お母さんへの不満、嫌な事などの本音聞き出し、それの対応策を子に伝えておいて、お母様には後で電話で内容を話す。みたいな。逆もまた然り。まぁご家庭からある程度信頼を得てると判断してないと出来ない行動でもありましたけど…

万人に100%適応するような正解はない。
親も子も失敗から学んで行きましょう。失敗した時は謝ろう。話し合おう。
あ、話し合うと国語力や道徳性は他の子より優位になる事多いですよ。
と、経験上「話し合うと国語力は~」と言えるくらいには色んなお子さんを見てる訳です。それが塾の講師であり、家庭教師であり、学校の先生です。

極々たまにですが教育側を信頼せず、不信な気持ちしか持っておらず、何もかも押し付けて、全てを悪者扱いしてくるご家庭もあります。
学校の場合は難しいですが、塾や家庭教師であれば、対応に納得がいかない。憤りを感じる。というのであれば、素直に転塾をオススメします。

全ての塾がそうかはわかりませんが、少なくとも「このご家庭我々の事全く信用してくれて居ないな…」という情報は講師陣に共有されています。その結果、クレームを頂く我々も疲れますので、腫物扱いしてしまう事になる訳ですね。
講師側はクレーム頂きたくないので多めにみる事も増えます。その結果、子供はひねくれる事も多いですし甘やかされて当たり前のhimechanが誕生します。
本当に負の悪循環。
不信感を覚え、それを相談して、対応に満足しないのであれば転塾。
もし、何処に行っても同じような事になった場合は「お子様、もしくは保護者の方に問題あり。」です。

十人十色、親も子も幸せになろう

乳児の頃、人を捨てて世話をしなければいけない。
2歳前後で何を頑張っても「イヤ」と泣かれる。
幼稚園や小学校でxxちゃんのお家はこんなだったよ!うちは!?なんで!?と言い寄られる。

他所は他所、うちはうち。子供にわかってもらうのは難しい事ですね。

小学生でも早い反抗期は来る子は来ます。反抗期が来るというのは、正しく育てられた証拠でもあります。反抗期=段々親離れをしようとしているとも捉えられますので。
若い頃の痛い目は、まだ取返しつく事も多いですしね。痛い目あって、気を付けられる大人になって行けば良い…とまで言うと、それぞれのご家庭の教育方針に沿わない事もあると思います。あくまで数千人の「小学生」を見た中での個人的な見解です。

やりたい事を全て叶えさせてしまうと「やりたい事」が出来ない時にメンドクサイ事になってしまう、ようは我慢できない子が出来ます。我が道を行く子…本当に稀に居ましたけど、凄いですね…。

あと、親は楽しそうに何かをしていると子供は興味を持ちます。

具体例を挙げちゃうと、授業中に問題演習していると口笛吹いた子が居ました。
まぁ立場上注意しましたけど…「お父さんがゲームして家に帰ると流れてるんだもん…」と…。DQのカジノの曲でした。当時DQXでカジノが実装された辺り。
何だい先生もやってるからお父さんの名前何?種族は?メイン職何?と訊きそうになりました(訊いてません
他の場面でも、親がやってるゲームの曲を口笛で吹く。なんて子は居ました。
私の父親は、私が珍しく勉強しているとリビングから私を呼び「買取価格350Gの杖ってなんや?」「一時ふきとば幸せ不幸じゃない?」という、他のご家庭ではありえなさそうな会話になったりしてましたけどね…。(私も父もSFC風来のシレンが好き)

そういえばネットスラングを使う子は本当に増えました。親の影響?それともネット環境が簡単に得られるようになった結果?
あんまり綺麗な言葉遣いではない分、うーん…と思う事もありますが、スルーです。突っ込んでしまうと「先生も知ってるんだ!」みたいな感じでメンドクサイと思ってしまう。リスクを考え無反応or注意。
昔はPTAからのクレームによりバラエティ番組での表現が~とかありましたけど、今の時代はそういうの無いのかな?

褒めの見極めが大事

結論から言いますと、努力を伴う成果には最大限の褒めてあげる。

努力を伴わない物で褒めるだけ。は、「勘違い天才」が誕生しやすい。
結果も大事ですが、成長には過程が大事。選択だけではマグレや勘もありますからね。

一度これをお伝えした時、こう反論された事があります。
「どうやって努力を判断するの?わからないじゃないですか。点数だけじゃダメなんですか?」
算数で式や図を書かずいきなり答えが出るんですか…
漢字の書き取りや意味調べ、しているんですか…
力学・化学計算も暗算で解けるんですか…
自分の子供の事をちゃんと見てあげて…そしてノートという成果物を見てあげて…。何処にも式を書かず解けるのであれば天才ですよその子…。

褒めて伸ばす。良い風潮だと思います。
私だって褒められたい。ねぇもっと褒めて??料理とか写真とか
この言葉と「波風立てないよう(クレームを貰わないよう)丸く。怒らなければ波風立たない。」という学校・塾関係者が、昭和・平成初期の時代より多くなっているようです。(昭和と比べるなと言われればハイ。ってなりますが…)

学校では怒られた事が無い。という話は、度々聞きます。
学校には怒る先生が居ない。という話は、たまに聞きます。

どちらもコワイです。ダメな事をしていれば、きちんとダメの理由を話して、納得させる。それを怠る教育関係者…うーん。もちろん、全員がそうではないし、その学校がちょっと学級崩壊気味だった。という前情報もありましたけどね。恐ろしい世の中です。

学習に限って言えば、ダメなもの…例えばマス目を全く意識しない子に、採点する人にも読める字書くようにしないと…と伝え、ちゃんと出来たら褒める。けどまたこなれてくると雑になる…大袈裟に悲しんでみて、また頑張ろうね?と話、ちゃんと出来たらまた褒める。
どんなに小さくても構わないので、小目標を作り成功体験を与え、褒めて積み重ねていく。小さな事からコツコツと。ってやつですね。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。
少し共感していただいた方なのか、よほどの教育熱心なご家庭か、教育関係者の方か(これは怖いなぁ)わかりませんが…少しでも視野が広くなれば幸いです。

何度でも言いますが
・学校やら塾やら家庭教師やらご家庭の方針を批判したい訳じゃない。
・自分のために書き残しついでに記事にしてみたもの。
・この職業を約9年間して、色々ありましたが教え子たちのおかげで幸せ。
です。ほんとこんなおっさん捕まえてラブレター出して来た子たち、大きくなっても私の事覚えてたら相手してあげるからね。と言っておいたけど先生辞めちゃったよゴメンね。

教育に正解はありませんので、少しでも悩める保護者の方の力になれたら幸いです。友人周りのお子さんも、だいぶ小さな子から大きな子まで居ますしね…。

お子さんにとって、一番嬉しいのは
「形のあるご褒美です」「お父様お母様のお褒めのお言葉」です。

と、模試で5位以内ならゲーム買ってくれる!と約束したのに、買ってもらえなかった私の戯言でした。おしまい。

ミート

様々な沼にダイブした事により、ENDLESS SKY(昔のHP)が復活しました。 キーボードやシンセをカメラやクロスバイクに持ち替え、趣味全開のサイトです。 DTM?うっ、頭が…。 flickerはhttps://www.flickr.com/photos/150996677@N03/

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